湯治について
温泉あれこれ(その3)…湯治について
「長期滞在」して温泉療養
「湯治」とは温泉地に長期滞在し、温泉が持つ効能を利用して症状改善や療養をおこなうこと。現在でも「湯治場」や「湯治の宿」をうたっている温泉地・旅館は全国各地に点在しています。
さて長期滞在とは、具体的にどのくらいの日数を指すのでしょう。
古くから湯治においては最小単位を「7日間で一廻り」とし、体調を快復させるには三廻り(つまり3週間程度)必要と考えられていました。時間も費用もかかることから、中世あたりまでは貴人や権力者などに限られていたようです。しかし街道が整備されて遠方への往来がしやすくなったため、江戸時代の中頃からは「療養」ではなく「行楽」目的の庶民も温泉に出かけるようになり、「一夜湯治」という1泊2日のスタイルが生まれました。これが現代の温泉旅行や日帰り温泉につながっていると考えられます。
環境省が「新・湯治」を推進
現在、環境省では現代のライフスタイルに合った温泉地での滞在方法を「新・湯治」と位置づけ、その趣旨に賛同する自治体・団体・企業などを「チーム 新・湯治」としてネットワーク化する取り組みをおこなっています。温泉そのものはもちろん、その土地の自然や文化、食といった地域資源を楽しみながら心身をリフレッシュできることをアピールし、温泉地の活性化をはかることが目的。
チーム員は2020年12月28日現在で336件。チーム間の情報交換・連携を通して、新たな試みや展開が生まれようとしています。

最後に、当社では下記の検査を行っておりますので、何なりとご用命ください。