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季節を彩る花ごよみ

季節を彩る花ごよみ(その8)…シクラメン

品種改良が重ねられ、色も形も様々に

シクラメンは地中海東海岸~西アジア原産の、サクラソウ科の球根植物。11月~3月と開花期が長いのが特徴です。冬の鉢花の代表格というイメージがありますが、実は耐寒性はあまり強くないため、室内で育てるのが一般的。それを品種改良して、耐寒性が強く庭でも育てられるようにした「ガーデンシクラメン」もあります。

赤、ピンク、白が定番色ですが、中には青紫や黄色、さらにグラデーションがかっているものなど珍しい色の花も。品種改良が盛んにおこなわれており、形や大きさも様々。八重咲きやフリンジ咲きの品種もあります。また基本的に香りがあまり感じられない花ですが、最近では豊かな芳香性を持つ品種も出回るようになってきました。

シクラメンの名前は英名の「cyclamen」に由来。ギリシア語で円を意味する「kyklos」が語源とされており、球根の形が丸いこと、あるいは受粉後に茎がらせん状に丸くなることから付けられたという説があります。

また、反り返って咲く花びらの様子が篝火(かがりび)のように見えることから、「カガリビバナ」という和名が。文学的で凛とした印象をもたらしますね。
ところが一方で「ブタノマンジュウ」という別名も。これは、ヨーロッパでは豚がシクラメンの球根を食べ荒らすので「sow bread(豚のパン)」と呼ばれていることから、また球根が饅頭をつぶしたような形をしていることから付いたと言われています。

シクラメンの花言葉は「遠慮」「はにかみ」「内気」など。
昔、ソロモン王が王冠に花のデザインを使おうとしたところ、いろいろな花たちに断られてしまいました。でもシクラメンだけはおずおずと承諾。ソロモン王からのお礼の言葉に、シクラメンは照れてうつむきました。そんな伝説が、奥ゆかしさを感じる花言葉につながっているようです。

福島県には日本一のシクラメン農家が!

この時期、花屋さんの店頭でシクラメンがたくさん見られるようになります。自宅に飾ったりプレゼントに選んだりする方が多いかもしれませんね。

ところで、福島県内には日本一のシクラメンを育てる達人がいることをご存じでしょうか。その達人とは、南相馬市の「根本園芸」の根本雄二さん。雄二さんのお父さんである根本園芸の初代・修二さんも「全国花き品評会」のシクラメン部門で、何度も農林水産大臣賞を受賞しています。2021年度は雄二さんが「ヨハンシュトラウス」という品種で農林水産大臣賞を、さらに「スーパージックス W レッド」という品種で東京都知事賞を受賞しました。

https://mina-uma.jp/crop_no04.php

また、会津若松市・田村市・中島村など、ふるさと納税の返礼品にシクラメンを用意している自治体もありますので、ぜひチェックしてみてください。

最後に、当社では下記の検査を行っておりますので、何なりとご用命ください。

● 食品、土壌、水などに含まれる放射能濃度を測定する放射能検査
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