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ふくしま食紀行

ふくしま食紀行(その9日本酒

全国新酒鑑評会の金賞銘柄数は9回連続日本一

良質な地下水に恵まれており、全国に名を馳せる米どころである福島県は、取りも直さず酒どころでもあります。福島県にある酒蔵の数は50以上。しかも県全体に酒蔵が点在しており、浜通り・中通り・会津地方という3つのエリアそれぞれの気候や風土を生かした個性的な日本酒が造られてきました。

そんな福島県のお酒が、日本酒の出来栄えを競う「全国新酒鑑評会」において、都道府県別の金賞受賞数が連続9(1)も日本一に輝いたことをご存じでしょうか。これは史上初の快挙であり、いかに福島のお酒が美味しいかを如実に表していると言えます。
(1酒造年度2012年~2021年まで。2019酒造年度はコロナ禍によって審査中止)

こうした実績も手伝って全国に広く知られることとなり、日本酒にこだわった飲食店や宿泊施設などで扱われている福島の銘酒も少なくありません。旅行先で訪れた飲食店などで、思いがけず故郷の日本酒に出合ったという方も多いのでは。

豊かな気候風土と人の熱意が生み出す「世界に誇る酒」

福島の日本酒の美味しさは、恵まれた気候・風土に加えて、酒造りに携わる人々の熱い努力によって生まれています。
30年前の1989年度鑑評会では、なんと福島県の金賞受賞酒はゼロでした。これに危機感を覚えた福島県は、1992年に「清酒アカデミー職業能力開発校(福島市)」を設立。次代の酒造りを担う杜氏を養成していこうと動き出します。20234月時点で、同校の卒業生は300人以上。彼らが、金賞数連続9回日本一という偉業の立役者になったであろうことは想像に難くありません。

また1995年には、鑑評会での金賞受賞蔵を増やすために「高品質清酒研究会(通称『金とり会』」を設立。ライバルだった蔵元同士がお互いの技術やノウハウを持ち寄り、互いに切磋琢磨することで、福島のお酒はどんどん磨き抜かれていったのです。
さらに福島県オリジナルの酵母「うつくしま夢酵母」や、県産の酒造好適米「夢の香(かおり)」「福乃香(ふくのか)」の開発も、蔵元たちの酒造りに大きな飛躍をもたらしました。

さて、2013年には「和食」がユネスコの無形文化遺産に登録され、海外で広く楽しまれるようになりました。それに伴って日本酒への人気も高まっており、特にアメリカでは日本酒が大ブームなのだとか。

ちなみに2018年にはニューヨークのマンハッタンに福島のお酒を専門に取り扱うアンテナショップ「FUKUSHIMA’S SAKE Challenge Shop」がオープン。
また毎年ロンドンで開催される「インターナショナルワインチャレンジ」には「SAKE部門」があり、2018年には「奥の松酒造(二本松市)」の「あだたら吟醸」が、SAKE部門最高賞である「チャンピオン・サケ」の称号を獲得しています。

日本のみならず、世界にも注目される福島のお酒。甘口、辛口、濃厚、淡麗などバリエーションも多彩に揃っているので、きっとお好みの日本酒に出合えるはず。この冬はぜひ地酒に再注目してみてはいかがでしょう。

ふくしまの酒(福島県オフィシャルサイト)
https://www.fukunosake.com/

 


※イメージ

 

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