自然公園
福島県内の自然公園(その1)…尾瀬国立公園
本州最大の高層湿原があり、4県にまたがる国立公園
自然公園とは、国や県が「優れた自然の風景地を保護する」「利用の増進を図る」「国民の保健休養及び教化に役立てる」ことを目的として定めている一定の区域。その種類は、①国立公園②国定公園③県立自然公園の3つに分かれています。
福島県内にある自然公園は、全部で14カ所。そのうち、特に傑出した自然の風景地として環境大臣が指定する「国立公園」は県内に3カ所あります。その中から、今回は「尾瀬国立公園」をご紹介しましょう。
尾瀬国立公園は福島・栃木・群馬・新潟の4県にまたがっており、その面積は37,222ha(東京ドーム約8,000個分)もあります。1934年に日光国立公園の一部として指定されましたが、2007年に日光国立公園から尾瀬地域が分割され、会津駒ヶ岳や田代山、帝釈山などの周辺地域を編入して国立公園として指定されました。
また尾瀬は1960年には国の天然記念物に指定されており、さらに湿原生態系としての価値が高いことから2005年にはラムサール条約湿地に登録されています。
東西6km・南北2kmという本州最大の高層湿原「尾瀬ヶ原」、燧ヶ岳(ひうちがたけ)の噴火により只見川の源流部がせき止められてできた周囲約6kmの「尾瀬沼」、さらにこれらを取り囲む至仏山、燧ヶ岳、会津駒ヶ岳、田代山、帝釈山といった名峰が連なる雄大な風景は、国内外に知られる美しさ。毎年10万人以上が訪れる人気の観光地でもあります。
ミズバショウやニッコウキスゲ、尾瀬は高山植物の宝庫
尾瀬と言えば、高山植物の宝庫。生育が確認されている高等植物だけでも900種類以上あり、春から秋にかけて可憐な高山植物たちが尾瀬の風景を鮮やかに彩ります。
特に知られているのは、有名な歌曲「夏の思い出」にも登場するミズバショウでしょうか。ただしミズバショウは夏の花ではありません。春の花であり、尾瀬でも5月下旬~6月上旬に見ごろを迎えます。そのほかにもワタスゲやタテヤマリンドウ、夏のニッコウキスゲやトキソウ、秋のエゾリンドウやイワショウブ、さらに山々の紅葉など、1年のうちの限られた期間にしか見られない光景が人々を魅了してやみません。
尾瀬には山間部を含めて、あらゆる場所に“木道”が敷かれています。これは自然に与える影響を最小限に抑えながら、豊かな自然とふれあえるように整備されている歩道で、公園全体での総延長は65kmにも及びます。またハイキングコースもいくつかあり、初心者にもおすすめのコースがあるので、これから暖かくなってくる季節にぜひ尾瀬ハイキングを計画してみてはいかがでしょう。
福島県側からの入山口は桧枝岐村。最も簡単に尾瀬を楽しむなら、桧枝岐村の沼山峠から入山して尾瀬沼周辺を散策するのがおすすめです。ただし散策と言っても山岳地であるため、山歩きの装備をきちんと整えましょう。特に足元は注意!足首を保護してくれる登山靴はオールシーズン必須です。日帰りでも楽しめますが、キャンプ場や山小屋などの宿泊施設も充実しているので、時間がある方はゆっくり泊まって尾瀬の魅力を堪能してみてください。
また村内の一角には「ミニ尾瀬公園(4月下旬~11月上旬開園)」があります。湿原エリアや山野草エリアを散策したり、四季折々の尾瀬の風景が見られる写真美術館を見学したりできるので、高齢者や小さなお子さん、体力に自信がない方なども気軽に尾瀬の雰囲気を体感できそうですね。それぞれのペースで尾瀬を楽しみましょう。
◆尾瀬保護財団◆
https://oze-fnd.or.jp/
◆尾瀬桧枝岐温泉観光協会◆
https://www.oze-info.jp/
https://www.instagram.com/oze_hinoemata/
◆環境省 尾瀬国立公園◆
https://www.env.go.jp/park/oze/index.html
最後に、当社では下記の検査を行っておりますので、何なりとご用命ください。
● 食品、土壌、水などに含まれる放射能濃度を測定する放射能検査
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