きく・ラボ!

水浴場の水質の指標

周囲の環境と、そこに暮らす生物や植物には、密接なかかわりがあります。ここでは、環境の変化の指標となる植物や動物、自然現象を紹介します。

海水浴の季節となりました。海水浴場(湖水浴場)が、水浴に適しているかどうかを判断する指標として、大腸菌が使われます。

海水浴シーズンの前に各地の保健所が、水浴場の水質検査を行います。大腸菌が、一定基準以上に検出された場合には、その水浴場は開くことができません。大腸菌自体が有害であるというわけではなく、「大腸菌が存在するからには、他の有害な菌も存在する可能性が高い」という考えから、水浴には不適切と判断されるのです。
水質調査の対象項目はふん便性大腸菌群数のほか、化学的酸素要求量(COD)、油膜の有無、透明度があります。それぞれに判定基準が設けられ、その検査結果から「適(水質AA・水質A)」、「可(水質B・水質C)」、「不適」の5つに分けられます。

福島県内の水浴場の開設前の調査結果(2019年)では、海水浴場7か所と、湖水浴場11か所が「AA」の判定となっています。

区分 ふん便性大腸菌群数 COD(mg/L) 油膜透明度  
水質AA 不検出 (検出下限2個/100mL) 2mg/L以下 油膜が認められない 全透 (水深1m以上)
水質A 100個/100mL以下 2mg/L以下 油膜が認められない 全透 (水深1m以上)
水質B 400個/100mL以下 5mg/L以下 常時は油膜が認められない 水深1m未満~50cm以上
水質C 1000個/100mL以下 8mg/L以下 常時は油膜が認められない 水深1m未満~50cm以上
不適 1000個/100mLを超えるもの 8mg/L 超常時油膜が認められる

水深50cm未満

 


最後に、当社では下記の検査を行っておりますので、何なりとご用命ください。

●食品、土壌、水などに含まれる放射能濃度を測定する放射能検査
 詳しくはこちらから