大気の状態の指標
周囲の環境と、そこに暮らす生物や植物には、密接なかかわりがあります。ここでは、環境の変化の指標となる植物や動物、自然現象を紹介します。

大気中の物質の濃度が変化したり、新たな物質が加わったりして、大気の組成が変化し、生態系や環境に影響を与えるようになるのが大気汚染。大気汚染物質は、種類が多く形態も様々ですが、11の物質については、国が環境基準を定め測定を行っています。光化学オキシダントを除く他の大気汚染物質は、環境基準をほぼ達成し、また、年平均値は緩やかに低下しています。
光化学オキシダントは、工場や自動車から排出される窒素酸化物や炭化水素と、太陽の紫外線のエネルギ-が反応してできるオゾンやアルデヒド等の物質の総称です。「光化学」と付くのは、自然界に元々あるオゾン(成層圏のオゾン等)と区別するためです。オキシダントは、酸化力が強く毒性があり、高濃度になると、目や喉の痛み、頭痛等の影響を人に与えます。光化学オキシダントの濃度が高い状態を光化学スモッグといいます。
アサガオは、光化学オキシダントに対して敏感で、吸収すると葉の表面に白い斑点が現れます。植物は、葉の表面の気孔という多数の小さな穴から、大気中の炭酸ガスを吸い込み、光合成をします。オキシダント濃度が高いと、炭酸ガスと一緒に吸い込まれて葉の中に入ったオキシダントが、細胞を痛めつけ、葉の緑色の元になる葉緑素を壊すので、葉の表面に白や茶色の斑点が現れるのです。
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