花風

日本語には、雨や雪や雷などの様々な自然現象に、名前があります。風にも「春一番」「木枯らし一号」など、季節の変化を知らせる風や、「山背」「浜風」「颪」など、その土地の地形や気候と関りがある風には、名前が付いています。
春に吹く風の名には、「花風」があります。「桜の花の盛りに吹く風」、「花を吹き散らす風」のことです。この言葉から思い出すのが、八幡太郎義家(源義家)が、勿来の関で詠んだ歌です。
吹く風をなこその関と思へども道もせにちる山桜かな
(「来る勿(なか)れ」という名がついた勿来の関なのだから、吹く風も来ないでほしいと思うのだが、道を塞ぐほどに山桜の花が散っているよ)
義家が訪れた当時に「花風」という言葉があったかどうかはわかりませんが、まさに、花を吹き散らす風が、勿来の関に吹いていたのでしょう。
義家は、鎌倉幕府を開いた源頼朝や義経の曾曾祖父にあたり、「武士の世」となる素地を作ったといわれる武将です。この歌に因んで、勿来の関跡やJR勿来駅には、義家の銅像が建てられ、福島では縁のある人物として親しまれています。
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