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温泉(日本一の湧出量)

温泉あれこれ(その10)…中ノ沢・沼尻温泉

安達太良山の噴火口に近い源泉から
余るほど湧き出る湯量豊富な薬湯

山あいの里にひっそりと息づく「中ノ沢・沼尻温泉」。源泉は約400年前の文禄年間に発見されたという「沼尻元湯」です。泉質は「酸性・含硫黄-カルシウム・アルミニウム-硫酸塩・塩化物泉」。酸性の強い(ph値1.7~2.1)硫黄泉で、胃腸病やリウマチ性疾患、慢性皮膚疾患、婦人病などに効能があり、古くから多くの人々に薬湯として珍重されてきました。その湧出量は毎分13,400ℓもあり、単一源泉の湧出量としてはなんと日本一!

源泉は安達太良山の噴火口近くにあり、周囲は高濃度のガスが立ち込めているため、近くに立ち入ることはできません。各温泉街へは配管を通してお湯が運ばれています。中ノ沢温泉は、明治18(1885)年に地元の人々の尽力で約6kmにわたる引湯を実現。沼尻温泉は源泉近くに宿がありましたが、明治33(1900)年の安達太良山噴火やその後の鉱山開発などによって、現在の場所(中ノ沢温泉から東に約3km)に引湯移転しました。

中ノ沢・沼尻温泉には合わせて15軒ほどの宿があり、そのすべてで源泉かけ流しの温泉に浸ることができます。ところが豊富な湯量に対して小規模な温泉郷であるため、かけ流しでもお湯は大量に余ってしまい、川に流されてしまうほどなのだとか。なんとも贅沢なお話です。

源泉温度は約70℃。それぞれの宿に運ばれる間に湯もみされてまろやかになるものの、それでも少々熱めのお湯です。無色透明が基本ですが、天然の温泉であるがゆえ、天候や“湯の花”の影響で、白濁した日や青みがかった日もあるそう。ゆっくりのんびり、その日ならではの温泉を楽しみながら心も体も癒されてはいかがでしょう。

●中ノ沢温泉旅館組合・沼尻温泉旅館組合
http://nakanosawa-numajiri.jp/

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